優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
彼女は男性社員2人に掴まれ、間も無く着いた警察に手渡される。

私は泣きながら、ハンカチで修二さんの怪我した左手を握りしめていた。

「…お願いだから、こんなに危ない事はしないでください」

「…麗美を守るためなら、なんだってする」

「…自分の事だけを考えてください」

「…麗美より他に大事なものなんてない。麗美は、俺の命なんだから…」

「…バカ」

俯いた私を、修二さんは、片手で抱き寄せた。

…その後、修二さんと私は病院へ行き、左手は、五針も縫う怪我をしていた。

修二さんは、あえて利き手を使わなかったと笑って言ったけど、もう、こんな事はあってほしくないと、心から願った。

…会社では、しばらくこの話しで持ちきりになり、新條修二の株は益々上がったとか。

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