優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…麗美」
「…結婚式なんだけど」

「ん?全部、修二さんにお任せしますよ。私は親戚もいないし、私の事は気にしないでください」

そう言って微笑むと、修二さんは私の手を取り優しく握りしめた。

「…違うんだ」
「…?」

「…結婚式だけは、2人で挙げたいんだけど、ダメかな?」

「…へ?」

ちょっと驚きの発言に、変な声を出した。

「純白のウエディングドレスは、俺だけが見たいから…誰にも見せたく無いっていう不純な理由なんだけど」

そう言って、子供のような笑みを浮かべた。

それがなんとも可愛くて思わずクスクスと笑ってしまった。

「…なんで、笑ってる?」

「…嬉しくて。…私は修二さんだけの花嫁ですから。2人きりの結婚式も、楽しそうでいいですね」

そう言うと、修二さんは嬉しそうに私の頭を撫でた。

「…仲の良いご夫婦ですね」

店員さんの言葉にハッとした。

…そうでした。ここはお店の中でした。

私は顔を赤らめた。
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