ホワイトデーの奇跡【完】
バレンタインデー当日。
久しぶりに作ったチョコを、口の周りを真っ黒にさせて食べるたまちゃんがかわいくて。
お昼休みになっても、私は龍平さんのことをなかなか切り出せなかった。
「うまっ」
たまちゃんに睨まれながら、食後に私の作ったチョコを食べる武藤くん。
『本当?良かった…』
「で、本命はこの後?」
『うん、放課後に……って……ええっ!?』
「は!?さくら、どういことっ!?」
動揺する私よりも、席から立ち上がるたまちゃんの視線が痛かった。