ホワイトデーの奇跡【完】
「いや、カバンから見えたから。それ、どう見ても本命用でしょ」
『っ!』
武藤くん…本当に…一体何者なの。
武藤くんの的を得た言葉に返す言葉も出てこない私。
「さくらっ、どういうこと!?」
そんな私の肩を、キレ気味のたまちゃんがぶんぶん揺らしてくる。
『…えっと…その』
「さくらっ」
『たまちゃんにっ…一生のお願いが…あるの』
「はっ!?そんなことよりっ、そのチョコは」
『…龍平さんのっ…住所』
「………へっ?」
『……教えてほしいの』
「……にいの…住所?」
『チョコ、渡したいの…』