ただ、今

これから



よく部屋を見渡すと
知らない男の人が居て
カァーとなって
全然気付けてなかった
自分が恥ずかしくなった。

その男の人は
ひろちやんの先輩で
たけるくんって言った。

みおちやんはたける君の
彼女であまりにも
わたしが切れて
帰って来たから
先輩ってゆったんだよ
って後で教えてくれた。

その日はみんなで
ひろちやんのご両親が
眠るお墓まいにり
行ってきたらしい。

わたしが気を遣って
家族の悩みが言えなくなる
って思った
ひろちやんはわたしに
秘密にしていたんだって。

ひろちやん、ばかだね。
何でもかんでも
あなたは一人で悩み
決断し、わたしを
一番に考えてくれる。


だけどそれが
ただ寂しかった。
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