過保護な彼にひとり占めされています。
そして相葉に連れられやって来たのは、私たちがいた位置から少し離れた先にある水場。
先ほど食材の支度をするのに使っていたそこは、皆からは見えない位置にある。
相葉は私の体を後ろから包む形で右手を掴み、ザーッと出した水で冷やす。
「うぅ〜……冷たい」
「言ってる場合か。ったく、痕になったらどうするんだよ」
呆れたように言いながら、相葉の大きな手は私の腕を掴んだまま。
耳元に響く低い声に、またドキ、としてしまう。
「氷あるから氷のう作って手冷やしておけ。そしたらもう今日はおとなしくしておくこと」
「別に平気だよ。唾つけておけば治るって」
まだ少しじんじんとするものの、充分すぎるほど冷やした手に、私は冗談混じりに言いながら水をキュッと止めた。
すると相葉は掴んでいた腕を持ち上げ、濡れたままの私の手にそっとキスをする。
じんじんとした感覚の中、優しく触れる唇の感触に、ドクンと心臓が強く音をたてる。
「な……なに?いきなり」
「唾つけておけば治るっていうから。つけてる」
「な!」
先ほどの私の言葉を逆手に取るかのように、小さく笑ってまた唇で触れる。
触れる唇は柔らかく、吐息がくすぐったい。
相葉が手から唇を離しそっと顔を近づけると、その瞳には恥ずかしさに戸惑う自分の顔が映った。