過保護な彼にひとり占めされています。
「……おーい、おふたりさん?仕事中なんだけど」
「はっ!!」
名波さんの声にふと我に返り周囲を見渡すと、そこでは名波さんや理崎さんを始め皆がニヤニヤとした笑顔で私たちを見ていた。
「なんだよお前ら、結局そういう感じかよ!うらやましい!」
「相葉〜、いきなりの飛び入り許してあげた私に感謝しなさいよー?」
「許可出したのは俺だけどな」
そ、そうだった、仕事中だった……!
冷やかすように言う皆に我にかえると、私と相葉は頬を赤くしゆっくりと体を離した。名波さんたちはそんな私たちを見て笑うと、再び仕事へ戻っていく。
「……続きは仕事が終わったら、だな」
相葉は小さな声でつぶやくと、さりげなく私の手をぎゅっと握った。
いつもだったらきっと照れて、かわいくないことを言ってしまうかもしれない。だけど今は、それに応えるように、私も手をぎゅっと握り返す。
それだけで、ふたりの間には伝わるものがある。
友情が恋に変わる瞬間
それはきっと、あのキスの日にもう訪れていたのかもしれない。
私たちの恋はキスから始まり
これからも、何度も重ねて続いていく。
繰り返し囁く、愛の言葉とともに。
end.


