過保護な彼にひとり占めされています。
「怖かったの、相葉の気持ちがもしかしたら嘘かもしれないって、そうだったら立ち直れなくて……怖くて、逃げたの」
ごめんなさい。
わからない、信じられない、と逃げてばかりいて。
臆病なままで、弱いばかりで、ごめん。
「だけど、昨日名波さんに言われて、いやだと思った。相葉が他の誰かのものになったり、一生後悔し続けるのは……いやだ、傷つくよりいやだ」
名波さんの言葉に、ようやく気付いたの。
自分の心の中の譲れない気持ちは、たったひとつ。シンプルなもの。
「同期だから、友達だからって、考えられないって思ってた。けど、いつのまにか相葉のこと、こんなに好きになってたの」
優しくて、たまに意地悪で、面倒見がよくて。そんな相葉が隣で笑ってくれるだけで、私も幸せなんだよ。
そう思えてしまうくらい、こんなにも好きになっていたんだ。
「相葉のことが、好き」
目を見て言い切った気持ちに、相葉は驚き固まって、私を見た。そして手を伸ばしたかと思えば、その両腕で正面から私を抱きしめた。
「わっ、相葉、苦しい……」
「ごめん、今だけ。力一杯抱き締めさせて」
痛いくらい、ぎゅうっと抱きしめる腕。その力から伝わってくるのは、嬉しい、愛しい、という相葉の胸のなかの想い。
抑えきれないほどのその力強さに、私は胸に顔をうずめた。
「好きだよ、大好きだ」
「さっきも聞いたよ。これまでも、何度も聞いた」
「あぁ。しつこいくらい、言ってやる」
『好き』
甘く響くそのひと言に、胸はときめく。
世界は、キラキラと輝いて。