1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

「よもちゃん、何で食べなかったの?」

「…気持ち悪かったんです」

「それ、さっきもだろ?今は?」

「今もです…」

 遥人くんが持ってきてくれた毛布にくるまりながら、雷斗くんとこうくんによる尋問が始まってしまいました。
 ついでに神野くんと言う名の見張り番つきです。ついでに神野くんは先ほどから完全に怒っていて、無言で睨んできます。

 うぅ、朔夜さんも怖いけど、普段優しい3人が怒っているのでビクビクしています。

「たっく、こんな時に体調壊してまでやるなよ。後、見張り2人もいたのに何でとめぇんんだよ」

 こうくんの言い分に雷斗くんは反論しようと口を開いたとき、神野くんに肩を掴まれてしまいました。

 でも、神野くんは何も言わなくて、じっと私を見つめてきます。

 その目は怒ってなんかいなくて、ただ疑う様にじっと私を見つめてきていました。
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