1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
「お母さんがデートの遅刻は抱きついて謝るものだと…」
「え?…っぶ…は、晴野…まさか信じたのか」
「え…嘘なんですか!!?」
「っあはは!!」
驚く私に対して、神野くんは大爆笑しています。
お母さん、酷いです。神野くんに大笑いされました。しかも笑い止めないのかお腹抱えて笑い続けていますよ。
しばらくしてようやく笑い止んだ神野くんは、あ~笑った笑ったと涙を拭いて私を見ました。
その目はとっても優しくて、でもちょっとバカにしている気もします。