【完】ある日、恋人を購入した。

「でも、凄いですよね」

「え?」



あたしは悩ませている頭を一旦上げると、シュウさんに言った。



「尚叶くんのことですよ。もし、あたしと尚叶くんが本当に昔会ってたとして、

今こうやってシュウさんに恋人として選ばれてるなんて…なんか運命的じゃないですか!?」


「…うん、まぁ…」


「ってか、やっぱシュウさんって凄いんですね!」



あたしはそう言うと、シュウさんに向かって笑みを浮かべる。

すると…



「…じゃあ、友香ちゃん」

「?」

「そんなに言うなら、尚叶のこと買っちゃう?」



シュウさんはあたしに優しい顔をしてそう言うと、あたしの傍まで歩み寄ってくる。

そして、無防備なあたしの手に触れると、ニコリと笑った。


…そのイケメンすぎるシュウさんに、思わずあたしはドキドキしてしまいそうになるけれど…


その時、タイミング良く(悪く?)尚叶くんがお店に現れた。

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