Airis 2
「そう信じて今まで何度裏切られたことか」
「ふはっ…確かにな」
そんな会話をして、俺が家に帰れたのはそれから3日も経ってからだった。
玄関前に着くと中から聞こえてくる大きな鳴き声。
隣の部屋の人が留守中なのが幸いだ。
「ただいまー」
挨拶もそこそこに、カーテンも開けっぱなしで暗いリビングに入る。
電気をつけると、サークルの中でわんわん泣いている愛永がいた。
「まなー、どうした。お母さんはどこだ?」
抱き上げて揺らしながら、家の中を見渡すと洗面所の方から水の流れる音がした。