Airis 2
「優苗」
扉を開けると、
水を流しっぱなしでしゃがみこんでいる姿があった。
「戻した?」
コクっと頷く優苗を見て、
ひとまず水を止める。
愛永を片手で抱き直して、
もう片方の手で優苗の背中をさすってやった。
「この間真鍋のとこ行ったんだって?」
「うん……」
「なんできちんと診せに来ないんだよ」
「なんか……っ」
またそこで吐き気が襲ってきたのか、
洗面台に寄りかかって苦しそうにする優苗。
………風邪か疲れか。
「熱は?」
「……一昨日はなかった」