Airis 2




「薬、無くて困ったでしょ」



「……市販薬でなんとかなるかと」



なんのための処方薬だ、と突っ込みたい。



一通りお説教が終わったところで、真鍋が入ってきた。



「タ、ケル」



「やっぱ入院か」



怒っているのか、沙衣ちゃんに向かず俺に話しかけてきた。

沙衣ちゃんも困ったような悲しいような、なんとも言えない顔でこっちを見てくる。



「ん、これじゃ家には帰せない」



急ぎで出してもらった血液検査の結果を見せた。

トントン、と赤文字の数値を指す。



「……無理、だな」



沙衣ちゃんの顔色を見たところで一目瞭然だろう。





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