振った男
コーヒーショップの外に二人で出た。もう手は繋がない。


「じゃあね。バイバイ」


いつもと同じように手を振った。


「舞花」


「なに?」


「ごめん…」


一樹がポツリと言った。

私は返事をしないで、背中を向けて歩きだした。


何よ、ごめんって!

「ごめん」が頭の中で何度もこだまする。

別れを告げたのは私なのに、

振ったのは私なのに、

何で振られた気分なるのよ!

「ごめん」なんて、言わないでよ!

悔しい…。


きらびやかな灯りが街を彩っている。いくつもの幸せそうに笑うカップルとすれ違う。私だけが一人だ。

涙が頬を伝う。


橋の欄干で叫んだ。


「バカヤローーー!」


***


大好きだった

だから、あなたが誰を想っていても

今、誰かと笑っていても

私のことを思い出さなくても

私はずっとあなたの幸せを願っています

***

ーENDー




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