あしたの音色

命の儚さ

大人になった私は、毎日をただ過ごしている。
どうして自分が生きているのか。
疑問が拭いきれたわけじゃない。
でも、あなたが。
あなたは、私に「生きろ。」と言った。
もう少しだけ。
もう少しなら。
そう思っているうちに、生きているのも、悪くないのかも知れないと思った。

誰も私のことを知らない街で。
私は第2の人生を始めた。
いや、あなたが始めさせてくれた。
私はそう思う。

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