スピン･オフ〜for 転んだら死神が微笑んだ

ジュニーパパ「私は若い奴から、あんな顔をされているのか…。」


私は、販売機の前のイスでコーヒーを飲みながら、独りぼやいていた。

でも、そんなことを考えていると、二人の若者の顔が浮かんできた。




あかり『わたし忘れません。』

貴志『俺も。ちゃんとココに刻みましたから。』

トントン




あの二人は、実にすがすがしい顔をしていた。

妻の死に直接ではないが、立ち会ったというのに。


あの二人だけだった。


まだまだ幼いからだろうか？

いや、そんなわけがない。

樹里にたいして、あんなに優しい嘘をついてくれたのだから…。