彼は永遠の王子様!?

夜の恐怖。


私たち4人はすっかり仲良くなり、4人でいるのが当たり前のようになっていた。

月日が経ち、もうすぐ中間テスト。

杏里と乃愛は、テスト2週間前から部活はお休み。

だから、毎日夜遅くまで学校でワイワイ楽しくテスト勉強をしていた。

いつものように7時頃まで学校にいた。

乃愛と杏里はいつも下駄箱でお別れ。

乃愛は電車通学、杏里は杏里ママの送り迎え。

だから、いつものように下駄箱で別れた。

駅までの道のりを歩いていると、誰かに付けられているような気配がした。

ゆっくり歩けば、足音もゆっくりになる。

(誰かに付けられてる。)

乃愛は怖くなって、途中にある本屋さんに駆け込んだ。

駆け込むとき、視界に入ったのは、こっちをみている。

黒いフードを被った男だった。

本屋に駆け込むと、そこには奈々がいた。

乃「奈々〜。怖かったよ(>_<)」

奈「どうしたの⁉︎」

乃「あのね、あのね。誰かに後つけられてたの。」

奈「大丈夫だった⁉︎怖かったね。」

その後、奈々は駅まで乃愛を送ってくれた。

次の日、杏里たちにそのことを伝えた。

杏「杏里、乃愛を1人で帰らせなければよかった。」

乃「杏里のせいじゃないから!大丈夫だよ。」

隼「今日からテスト1週間前だから、俺も裕基も部活休みだから、駅まで一緒に行くよ。」

裕「隼人は、杏里の親が来るまで待ってるんだろ⁉︎じゃあ、乃愛は俺が送り迎えするから大丈夫だよ。」

乃「えっ!裕基に悪いよ!家逆方向なのに…。」

杏「乃愛、甘えてもいいんだよ。杏里も乃愛のこと心配だし、裕基なら安心して乃愛を任せられるし!」

乃愛は、この4人でいれて、幸せだなと思った。

この日も7時頃まで勉強をしていった。

杏「じゃあ、そろそろ帰ろうか!」

隼「そうだな。もうすぐ7時だし。」

下駄箱までみんなで行って、杏里と隼人とはお別れ。

杏「じゃあ、また明日ね!」

乃「うん。また明日ね!」

隼「裕基!ちゃんと駅まで乃愛を送ってやるんだぞ!」

裕「わかってるよ!」

杏里と隼人と別れた。

裕「俺、チャリあっちに置いてあるから、こっちから行っていい?」

乃「うん。大丈夫だよ!」

裕基のチャリを取りに行くために、駐輪場まで行った。

正門を出るまでに、何人かのクラスメイトとすれ違い、挨拶をした。

クラスメイトA「あっ!乃愛!バイバーイ!」

乃「バイバーイ!」

どのクラスメイトにもジロジロと見られていたなんて思いもしなかった。
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