拝啓、先生様
軽い気持ちで何気なく呟かれる


卑しい意思を持って触れられる




白星先生に纏わりついて離れない



甲高い猫なで声と薄汚い身体





誰かの腕に抱かれているなんて



醜い感情の渦は勢いを増す





気付いた時にはもう戻れなかった



もしかしたら

気付かないままでよかったのかも知れない




だって私は

底無しの闇へ
自分から堕ちることを望んだんだから
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