【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
3.頭がいいです。
5時間目。
私の大ッ嫌いな時間がやってきた。
それは……
「テスト返すぞ~」
思わず、ため息が出る。
「はぁ……」
テスト返しとか、本当にいらないよ……。
もう心のテンションは一気に下降線を描く。
こういう時は、なんとなく頬杖をついて、隣の今井くんを見る。まぁ、見ているだけで何も言わないってことは、見てていいってことだよね。そう思うことにしよう。
……と思っていると、
「次、今井!」
ガタッと椅子が動く。今井くんが席を立った瞬間、教室の空気まで少し張りつめた気がする。まぁ、今井くんなら普通のことだけど。
「今井くん、何点だった!?」
私は思わず声をかける。
教えてくれないのは百も承知なので、バッ!!!と無視する今井くんのテストを取ってやった。
「は?」
「は……さすがだね」
今井くんのテスト、ほとんどが90点台……いや、もしかしたら100点もちらほら?
「返せアホ」
ぽけーっと口を開けたままテストを見つめていると、今井くんにテストを取り返された。