【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
「あげる。気分転換」
やっぱり、今井くんは優しいよ……。
「お、お金払うよ!!」
「いらない」
「でも!」
「そんなことより、プリントでしょ」
今井くんのその言葉に苦笑いする私。
でも、優しい今井くん、大好きだなぁ。
今度、私が今井くんに何かあげよう。
心の中で小さく決意して、プリントに目を落とす。
「やっぱり、自分の力じゃわかんないからさ~……」
チラチラ今井くんを見る。今井くんの真剣な眼差しが近くて、心臓がまたドキドキする。
「はぁ……」
また、ため息つかせちゃった……!でも、ちゃんと聞いとけよ、と優しく言ってくれる今井くん。
その声に、胸がギュッと締め付けられる。
今井くんは、わからない問題を一つ一つ、丁寧に、私に教えてくれた。
手元のプリントを指でなぞりながら、私の頭を軽く指で押してくれる仕草に、心臓はもうバクバク。
こんなに近くで教えてもらえるなんて……!
思わず頬が熱くなるけど、幸せすぎて、小さく笑ってしまう。
今日の放課後は、きっと忘れられない時間になる……そんな予感がして、ひっそりつぶやく。
「あぁ……好きだ、今井くん……」