クール男子の取扱説明書
「由良、あんた着実に距離縮めてんね!」
「頑張ってるよ……でもね、今井くん好きな人いるって」
「え、嘘だ~」
私が泣きそうな声で言うと、のっちが本気で否定してくれた。
この声、前にいる今井くんに聞こえてるかな?
「多分今井くんの好きな人って、由良あんただよ」
「………………え?」
「由良ちゃん。私もそう思う」
2人にそう言われるけど、私の頭の中では私なんかじゃなく、もっと美人さんの像が浮かび上がっていた。
そんなはずは……ないよ。