【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
6.意地悪です。
「今井くん!おっはよーうっ!!!」
教室に入るなり、思わず大声を出したけど、反応は、
「…………。」
だけ。
あれ……?最近の1週間、今井くんは私とろくに口も聞いてくれない。
どうして?なんで?なんで私を無視するの!?頭の中で何度も「なんでなんでなんでーー!!?」と叫ぶ。
でも声には出せなくて、ついもう一度、
「今井くん!」
やっぱり反応なし。
「ね、ねぇ……」
小さく呼びかけると、
「はぁ……」
と、ため息。
な、なんでため息!?そんなに私がうざいの!?
「今……」
次に口を開こうとした瞬間、ガタッ……!
今井くんは無言で席を立ち、教室を出て行った。
なんで、なんでこうなるの!?心臓が痛くなる。
涙がこぼれそうで、必死にこらえようとするけど、もうダメ。
「うっ……」
耐えるんだ、石原由良!あなたは泣くほど弱くない……そう自分に言い聞かせるけど、鼻の奥がツンとして息が詰まる。
「な、泣くな!」
自分を叱りつつも、もう涙が頬を伝いそうになった。