【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書




普通ならちょっと傷つく言葉。いや普通に考えたら結構ひどい。でも、私としては嬉しくて仕方なかった。

だって今まで無視だったのに、ちゃんと“言葉”をくれたから。

ゼロが一になった、その差はめちゃくちゃ大きい。



「えへへ……」



気づいたら口元がゆるんでいた。

抑えようとしてもニヤけるのが止まらない。だってさ、今井くんが私に話しかけてくれたんだよ?たった一言でもちゃんと会話になったんだよ?

……まぁ内容はあれだけど。


なんて一人でニヤニヤしていたら、隣からものすごく嫌そうな視線が突き刺さる。



「きもい」



あ、追撃きた。

でもそれすらも、今の私にはダメージにならない。むしろご褒美レベルなんだけどどうしよう。

今井くん、私はそれでも嬉しいよ。だって今井くんが私に言葉をくれたから。どんな言葉でも、無視されるよりずっとずっと嬉しい。


今日はもうハッピーだ!!!

……なんて思ってる私、だいぶチョロい気もするけど。


でもいいや、それでもいい。


だって好きなんだもん。



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