クレーマーギャル
「何何…なんて読むんだ…ボ……ボールド……レストラン?洗剤のレストラン!?洗剤を料理するのか……むむっ気になるな、入ってみようか」
康は名前に少し驚き、真相を確かめるためにボールドレストランに入った。

(ふむ、中は綺麗だな、さてさて町子がいかにも潰したいと言いそうなレストランだ。メニューもなんら不思議はない普通のステーキやハンバーグ…何がボールドなんだ?)

そんなことを康は考えているとチリンチリンと鈴の音を立てドアが開く音がする。

(ほうれ見た事か。噂をすれば影ってやつだ、ボスの登場だぞ)

真っ黒な顔にまつ毛がバーコードのようになっていて一見どこが目なのか分からない。
爪は赤く、物なんて掴めないんじゃないかというくらい長い。
ミニスカートを履いているがずんぐりと太っているその巨体ではパンツが見えそうになっている。

(こんな姿をガキ共が見たらギャーギャー泣き喚くだろうなぁ)
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