君に会えたら…

「おはよー」

「おはよう、夏」

「時谷くんおはよう」

いつもと変わらない登校風景

「あぁ、おはよ」

やっぱり夢だったんだろうか?

「なぁ、夏樹」

「んー?」

心ここにあらずで聞き返す

「転校生…美戸さんだっけ。知り合いなのか?」

「え?」

夢ではなかったんだな

改めて思う

「まぁ…ちょっとな…」

曖昧に答えておく

「ふーん」

それ以上は何も聞かれなかった

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