天使が私に落ちてくる
僕の彼女は


僕の彼女は小田結香ちゃん。

保育園からの片思いがやっと実って、付き合うことになったばかりだ。

もう毎日が楽しくてしかたない。


彼女は、さらさらの黒髪を背中のなかほどまで伸ばした小柄でかわいい女の子だ。

雪のように白い肌に、淡い桜色の唇。

華奢で守ってあげたくなるような女の子なのに、芯がとても強くて格好いい。


僕の大好きな女の子だ。


そんな結香ちゃんは、学校では『珍獣姫』という有り難くもない二つ名がある。


なぜ珍獣なのかといえば、感覚が少し特異で理解し難い反応をするからだ。



「ねえ昨日のNステ見た? 」

「あー見た見た! やっぱさー二台目だよねー格好よかったぁ」


というような会話には結香ちゃんは反応しない。まったく興味がないからだ。
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