オフィスの恋愛事情
「どうしてそんなに覚めてるの?」




「そういう訳じゃないよ」



「私に振られるのが、怖いの?」



「まあ、いい気分はしないかな。でも仕方ないよね、俺はまだプロポーズなんて、出来ないから、同じ土俵にも立てない」




碧君は、私を見ているようで、見ていない。その表情は、感情を表にだすことはなかった。



「で、プロポーズの返事、決まったの?」



「さあね、碧君とは、関係ないよ、もう。碧君の気持ちはよく分かったし、もう別れましょう」



碧君は、右手を出した。



「そうしようっか」




私は、その手を取って、握手した。



それから、碧君の手を引いた。





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