キミの瞳に映るもの
「帰ってこないなあ…」
午後11時。
未だに明かりが点かない瑞希ちゃんの部屋を、自分のベッドに寝転がりながら眺めていた。
まだ玲さんと一緒なのかな。
今日は何してるんだろう。
はやく話したいよ。
ガチャ。
瑞希ちゃんの部屋のドアが開いて、
明かりがつく。
あ、帰ってきたんだ。
「瑞希ちゃ…」
部屋に入った瑞希ちゃんは浮かない顔をしていて、沈んでいた。
玲さんとなにかあったのかな。
瑞希ちゃんは部屋のドアを閉めると、そのままドアにもたれかかりへたりこんだ。
今にも泣いてしまいそうな表情だ。
瑞希ちゃんは落ち込むと、
とことん深みにはまってしまうタイプだった。
玲さんとの二人の問題に私が干渉して良いものなのか。
でも……