キミの瞳に映るもの
「じゃあやめちゃえばいい」
「え?」
瑞希ちゃんはやっとわたしのほうを見た。
「信じられないなら玲さんなんてやめちゃえばいい」
「どうしたんだよゆめ」
私いまどんな顔をしてるんだろう。
泣きそうな顔をしてるかもしれない。
「玲さんなんてやめて私にしてよ。私のほうが瑞希ちゃんのことたくさん知ってるし、わかってあげれる」
「どういう…意味だ」
瑞希ちゃん、私の気持ちに見て見ぬふりをしてるの?
それとも本当に気づいていないの?
「すきなの…瑞希ちゃんのこと好きなの」
驚いた表情をしていた。
ああ、とうとう言ってしまった。
ずっと言わないと決めていた瑞希ちゃんへの気持ち。
言ったらきっと、今まで築き上げた関係が壊れてしまうと思った。
それならいっそのこと、この"幼なじみ"という関係のままのほうがいいんだと、自分に言い聞かせてきた。
でも瑞希ちゃんに玲さんという彼女ができたとき、思ったんだ。
いつかはきっと、瑞希ちゃんは結婚して誰かのものになって、私のそばから居なくなってしまうんだと。
諦めようと思った。
何度も、何度も。
でもずっと見てきたんだ。
そばにいたんだ。
誰よりもそばに。
諦められるわけがなかった。