PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―
わたしはさっきから口をパクパクさせている。声が出せない。
とどめのおまけに、文徳先輩がスマホの画面をわたしに向けた。
「歌ってる煥を横から撮ったやつ。おれの位置からじゃなきゃ撮れないレアものだよ。こいつ、歌ってるときも顔が崩れないよな。
この画像を含めて何枚か、写りがいいのを送ってあげるから、アドレス教えて」
左側から撮られた、煥先輩の横顔。
汗に濡れた銀髪は、掻き上げて後ろに流してあって、少し切なそうな表情が全部見える。
カッコいい……!
わたしはあえなくオーバーヒートした。