オタ男子隆司
ナツと関係を持ってから俺の退屈な日常は目まぐるしく変わった。

毎日18時定時上がりで帰りのバス停の途中にあるコンビニに立ち寄るのが仕事終わりの唯一の楽しみだった。


それが仕事帰りはまずナツに電話かメール
その後はバス停を降り通勤途中にある地下鉄直結の書店に行き流行りのスポット確認。

そのまま洋服屋で流行の服装をチェックしてから帰宅する。

帰宅後はジムで身体を鍛え平日は終了。

休日の土日どちらかはナツと会ってる。


今日は仕事帰りにナツと待ち合わせして夕食を一緒に食べる約束。
平日に会うのは1カ月ぶり。
早くナツの顔が見たい。

19時に待ち合わせが生憎今日に限って残業で待ち合わせの喫茶店に到着したのが19時半頃。


慌てて中に入るとナツは喫茶店、奥の古びたカラーボックスの所で震えながら涙を必死にこらえていた。


ただ事じゃないなとナツの所に行ったが俺が来た事に気付いてなく、誰かの話を聞いているようだった。


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