Heaven~第一章~
部屋に入るといきなり私に抱きついて来たから「あっ、シャ、シャワーを」
男の胸を少し押し自分との距離を取る。


「あっ、そうだね。シャワー浴びた方が良いよね」


男は「そうだね。そうだね」と呟くように言いながら、スーツのジャケットを脱いでネクタイに手をかけた時。


「一緒に入る?」


男の欲望に私は俯いて小さく首を振った。
その初々しさに男の声が弾み


「じゃあ、すぐに戻るから」


そう言ってお風呂場のドアを開けた。
ザーザーと水の出る音を確認してから私の口元が緩んで行く。




「バ~カ」


< 3 / 250 >

この作品をシェア

pagetop