王道恋愛はじめませんか?



どう、思ってるのかって…いきなり言われても、


「…すぐには、答えられないです……。」


それが、私の心の答えだった。


「最初は、嘉人くんのこと雲の上の存在だと思ってました。でも、私のことを気遣ってくれて、嘉人くんからたくさんの優しさをもらって、色んな、嘉人くんの人間らしい一面を見て、」


初めは、どうして私みたいな一般人にこんな紳士に接してくれるんだろうって分からなかった。

芸能人ってどこか気取っているようなイメージを持ってて、あまり…近づきたいなんて思ったことなんてなかったから。

でも、嘉人くんは違った。

私を一人の女性として扱ってくれて、一度たりとも気取った態度なんて見せなかった。

いつも優しくて、いつも紳士的で、いつも穏やかで。


「…傷つけたくないです。」

『!』

「あんな心優しい人を、私は見たことありません。あんなに心が綺麗な人を、私は見たことない。だから、絶対に傷つけたくないって、思います。」


大切にしたい。

彼からもらったたくさんの優しさと、気遣いを。

そして、彼との関係も、彼と過ごす時間も。

私の想いが伝わらなくたって、報われなくたっていいから。

ただ、嘉人くんが幸せを感じられるなら、嘉人くんが感じられる幸せをあげられることができたなら、それが私の幸せになる。



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