この感情を僕たちはまだ愛とは知らない
「俺は覚えてるよ」
瑞希と俺とおまえ忘れたなんて言わさない
俺が施設にいた頃ちらりと見た可愛らしい女の子
それがヤタガラスの経営者の愛娘だってことは後から知った
麻衣おまえだったんだよ
だから最初から知ってた俺はわざとおまえに近づいた
復讐するため
じゃなきゃおまえになんか近づかなかった
けど出会って変わって今気づいた
おまえが愛おしくってたまらないってな
なんでなんだろな犯罪者と被害者の立場なのにいいんだろうか
おまえがこの事実にぶち当たったらどんな顔するかな
まあおまえの父親は金でもみ消しておまえと母親を残して消えたらしいが
瑞希が死ぬ前にそう言ってた
あいつはなにもかも知りすぎたんだよ優しいから
俺みたくうまいことごまかしてりゃ良かったんだ
どっちが最低なんだろな瑞希
「律···」
「ん?」
手を伸ばされたからキスしてやる
俺はまた眠ってしまった麻衣を置いてベランダに出てタバコを吸う
秋風が頬を撫でる
言うべきか言わざるべきか悩んでいたらスマホが鳴った
「律」
「修司なんだよ?」
「おまえさ本当に最低だよ
まだ言わないのか犯罪者だって
知ってて近づいたんだろ」
「言わないよ、言ったとこであいつは信じない」
背中を縁に預けて空を仰ぎながら煙を吐きだす
「残酷だろ」
「どっちが?」
「おまえがだよ」
「まあいいんじゃねぇの知らないほうが
俺は心臓を売ったんだ
瑞希の心臓で生きてるけどな」
「···ひくわその話しなんど聞いても」
「生き残るためだ」
『君は選ばなきゃいけない
友達を犠牲にするか友達のために犠牲になるか』
あまりにも残酷な仕打ちだった
だから俺は選んだ
ガキの俺はどうしても生きたかった
だから瑞希を犠牲にしたんだ
俺の命と引き換えに
俺は一度、死んでる正確に言えば
「なあおまえいつか罰があたるぞ」
「罰ならもうくらってる」
ちらりと麻衣を見る
「そうじゃないだろ」
「好きになったみたいだ」
「はあ?」
「変だよな、じゃあな」
麻衣が起きてきそうなので通話をきった
ガラガラと窓を開けて麻衣が来る
「律なに話してたの?」
「内緒、天気いいなぁ
来週あたり紅葉狩りに行くか」
「うん」
素直に笑う笑顔やっぱり可愛いと思ってしまう俺はバカなんだろうか
「飯にしよう」
「お腹すいたよぉ律」
甘える麻衣のために食事をテーブルに乗せた
「なあ忘れたのか本当に」
食事をとりながら麻衣に聞いてみる
「えっ?」
瑞希と俺とおまえ忘れたなんて言わさない
俺が施設にいた頃ちらりと見た可愛らしい女の子
それがヤタガラスの経営者の愛娘だってことは後から知った
麻衣おまえだったんだよ
だから最初から知ってた俺はわざとおまえに近づいた
復讐するため
じゃなきゃおまえになんか近づかなかった
けど出会って変わって今気づいた
おまえが愛おしくってたまらないってな
なんでなんだろな犯罪者と被害者の立場なのにいいんだろうか
おまえがこの事実にぶち当たったらどんな顔するかな
まあおまえの父親は金でもみ消しておまえと母親を残して消えたらしいが
瑞希が死ぬ前にそう言ってた
あいつはなにもかも知りすぎたんだよ優しいから
俺みたくうまいことごまかしてりゃ良かったんだ
どっちが最低なんだろな瑞希
「律···」
「ん?」
手を伸ばされたからキスしてやる
俺はまた眠ってしまった麻衣を置いてベランダに出てタバコを吸う
秋風が頬を撫でる
言うべきか言わざるべきか悩んでいたらスマホが鳴った
「律」
「修司なんだよ?」
「おまえさ本当に最低だよ
まだ言わないのか犯罪者だって
知ってて近づいたんだろ」
「言わないよ、言ったとこであいつは信じない」
背中を縁に預けて空を仰ぎながら煙を吐きだす
「残酷だろ」
「どっちが?」
「おまえがだよ」
「まあいいんじゃねぇの知らないほうが
俺は心臓を売ったんだ
瑞希の心臓で生きてるけどな」
「···ひくわその話しなんど聞いても」
「生き残るためだ」
『君は選ばなきゃいけない
友達を犠牲にするか友達のために犠牲になるか』
あまりにも残酷な仕打ちだった
だから俺は選んだ
ガキの俺はどうしても生きたかった
だから瑞希を犠牲にしたんだ
俺の命と引き換えに
俺は一度、死んでる正確に言えば
「なあおまえいつか罰があたるぞ」
「罰ならもうくらってる」
ちらりと麻衣を見る
「そうじゃないだろ」
「好きになったみたいだ」
「はあ?」
「変だよな、じゃあな」
麻衣が起きてきそうなので通話をきった
ガラガラと窓を開けて麻衣が来る
「律なに話してたの?」
「内緒、天気いいなぁ
来週あたり紅葉狩りに行くか」
「うん」
素直に笑う笑顔やっぱり可愛いと思ってしまう俺はバカなんだろうか
「飯にしよう」
「お腹すいたよぉ律」
甘える麻衣のために食事をテーブルに乗せた
「なあ忘れたのか本当に」
食事をとりながら麻衣に聞いてみる
「えっ?」