恋する歌舞伎
高名な陰陽師の弟子である安倍保名(あべのやすな)という男は、自分の恋人・榊の前(さかきのまえ)が自害してしまうという不幸な事件があり、気が狂ってしまったが、その妹である「葛の葉姫(くずのはひめ)」のおかげで立ち直ることができた。

そんな保名はある日、森で追われる白狐を助けてあげるが、狐を狩り損ねた悪右衛門(榊の前を自殺に追い込んだ輩の一味でもある)という男に襲われてしまう。

すると何処からか葛の葉がやってきて、その手厚い介抱により命を取り留めることが出来たのだった。

2人はそのまま田舎でひっそり暮らし始めることになり、やがて男の子も産まれ、童子(どうじ)と名付け3人家族となり仲睦まじい生活を送っていた。






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