短編集〜偽物〜
本編
「この中に偽物がいます」

この一言から、俺の悲劇、非日常のハジマリだった。

先生の発した、“偽物”


その言葉に反応し、クラスは、ざわめく。


「偽物って何ー?」
「えー?何の冗談?」

そんな中、一人の声で、ざわめきは止まった。


「先生。
それって、どういう意味ですか?」

クラスの中の、リーダー的な役をとる、彼女、

宮 成美ーMiya Narumiー

は、バカにしながら、聞いていた。
すると、先生は、

「これは、本当のことです。
このクラスには、偽物がいて、ソイツを殺してください。

これから、銃を配ります。

上手に、偽物を見つけ、殺せば、平和ですが、殺さなかった場合は、ソイツに、殺されるでしょう。」

と。言った。
皆は、パニックになって、
先程、バカにしていた、成美も、
びっくりしていた。

「…嘘……だよ…ね…?」
「嘘に決まってる……」

そんな会話で、また。
教室が騒がしくなって、

その間に、先生は銃を配り終えていて。

「では…。
スタートです。」

そう言い、先生は、外へ出ていった。


瞬間。
すべての鍵がしまる音がして、
なぜか。

シャッターが、降ろされた。
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