クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
桜衣は隣の哲也を指し、俺たちに頭を下げた。
……ひまはこいつらや組員に信頼され、尊敬されてたんだな、。
たかが高校生、年下の奴らにでも素直に頭を下げれるんだからな。
極「あ、俺らのことは知ってるっすよね。極っす。龍神の下を代表して来ました」
心平「心平です、よろしくっす。」
極と心平は龍神組の下っ端。
今までも数回、トレーニングを指導して来た2人だし、ひまとも昔から知り合いだったらしい。
??「祭翠だ。祭組組長をやってる
向日葵とは10年近くの付き合いになるな。」
祭翠??…祭って、、
天「星藍の、父親??」
星藍「嗚呼。」
星の、父親か……。
…あれ?でも確か、星って父親と仲悪かったはずじゃ……
昔、星と出会った時のことをふと思い出したが、今は関係無いため黙っておく。
響「…そいつは?向日葵に何か関係あんのかよ」
他の6人が喋り終わっても一向に口を開こうとしない翠と志に挟まれて座っている4、50代の男。
…どことなく、和航に似ている気がする。
星藍「……はあぁ。
こいつは元天津組組長、天津千歳。
和航の父親で"百桃"の知り合いらしい」
天津千歳…か。父親なら似てるよな
…でも、何故"敵"であるはずの天津組の組長が"百桃"のことを知ってるんだ?
"百桃"のことを知ってるのは、俺たちと初、二、三、四代目だけじゃなかったのか?
…そんな俺の疑問が顔に出ていたのか、星はフッと笑って俺とこーに向かって話した。
星藍「全員が気になるって顔してんだけど?天津千歳。話すよな?勿論。」
ニヤリと黒い笑みを天津千歳へ向け、俺たちにちらりと視線を向けた。
…はぁ、、マジで性格悪いな。星の奴。