サバイバル学園
サバイバルイベント、最後の五分
オレと舞子は、サバイバルイベント生き残りをかけて、全力で校庭を走り抜けた。




オレたちがいるところから正門まで、およそ400メートル。




オレたちが猛獣に襲われずに、その距離を走り抜ければ、サバイバルイベントはようやく終わる。




校庭にいる十頭以上のライオンたち。




こいつらは、ほんの少しの時間だけ、オレたちを放っておいてくれるだろうか?




厄介なのは、オレたちと正門の直線上に居座る一頭のライオン。




オレたちはこのライオンを右か左に避けて、正門に向かわなければならなかった。




〈 お願いだ。

ほんのわずかな時間でいい。

ライオンたちよ、オレたちに構うな! 〉




正門に近づけば近づくほど、オレたちとライオンの距離も縮まってくる。




オレは目の前にいる勝てない敵に、恐怖しながらも向かっていった。
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