サバイバル学園
正門まであと200メートル。




その距離を全力で走り抜ければ、オレは助かり、百億円の援助を国から受ける。




そのとき、オレの未来は大きく変わるかもしれない。




オレはなりたかった周りから一目置かれる自分になれるかもしれない。




でも、オレの心が、どうしてもその選択肢を拒絶していた。




オレはどうしても、こんなクソなイベントを催した主催者の思い通りになりたくない。




オレは、打算で生きてるわけじゃないんだ。




もう救えない命だとしても、オレは舞子を放っておけない。




オレは無意識のうちに、舞子を襲っているライオンの方へ走り始めていた。
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