地味子とアイドルなやつら
……………………


『別に。そんなの見る必要

ないと思うんだけど。』



そう彼女が行った言葉は非常に冷めた、
いや、冷たい感じと言ったほうがいいほど。
その一言はその場の空気を変えていった。


彰は一見ヘラヘラした顔をしているが、
瞳をすっと細めてる。
恐らく何か勘付いたのだろう。


柊は、ずっと寝てるふうにしてるけど、
アレは完璧に起きてる。
しかもこの教室に来てからずっと。つまり最初から。


僕は僕で、
今平然を装ってあいつらの様子を窺ってたんだけど、
正直、すっごく動揺してる。
だって今まで僕らのおふざけにノリノリに乗ってたし
(本人自覚無いだろうけど)、
あんな瞳なんてしてなかった。
まるで、







スベテヲキョヒスル瞳






少し深く入り込み過ぎたみたいだ。


ただの同級生、ましてやほとんど初対面に向かって
自分の嫌なことを誰だってベラベラ話したがらないだろう。


僕らも特別悩ましい過去(コト)は、無い。
普通に過ごしてきた、自由もあれば、夢もある。
むしろそう考えたら、素晴らしい環境にいるのだろう。

彼女は、どうなのだろうか?
僕らには想像できないほどの過去(コト)なのかもしれない。
それが自分の容姿を変えてしまうほどの。


と、ここまで考えた時だった。
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