いつか、あなたの横で
初恋
川畑桜子は今日という日を境に1人の中学生になる。

そう、今日は桜子がこれから通う第一中学校の入学式。

「よし」

桜子は背筋をシャンとして新しい未来に向けて第一歩を踏み出そうとしていた。

新しい制服はまだ馴染んではいなかったけれど、ちょっと大人になったみたいで桜子はうきうきしていた。

その一方で桜はもうピークを過ぎて緑の葉が目立ち残念な姿になっていた。

空もどんよりと曇り、入学式だと言う実感などあまりわいていない。
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