あのね、本当はね。
でも、私
椎太くんが好きなはずだよ?
もしかして…私って気の多い女!?
「おいしい!!」
「えっ…」
新多の声に、私も一口食べる。
「おいしい」
“な?”と言いながら、新多はまた
私にとびっきりの笑顔を向けた。
ドキン…ドキン…。
もう、馬鹿新多。
どんだけトキメかせるつもりよ。
「ねぇ、新多。ありがとう」
「何だよ、いきなり」
「何か…今日楽しかったからさ」
「そっか…良かった」
ちゃんと確かめないといけないと思った。
私は本当はどっちが好きなのか…。