笑う門には福来たる!!
「強い人来ないかなぁ~」



退屈だと不満を全開にした男

沖田総司

幼少より、天才といわれた剣士

助勤 組長



「来ねぇなら、探しに行くか」



元より待つ性分ではない、土方歳三

壬生浪士組において、副長という役職



「いいですねえ!!行きましょう!!」



「どこに行く?」


「近藤さん!!
強い人を探しに行こうかと!」



沖田が目を輝かせている相手


局長 近藤勇


「人探しもいいが、総司
お前は、着物を新調してこい!!
歳!!見立ててやってくれ!!」


近藤から、金を渡される


「そうだな!俺が見てやるよ!!
せっかくだ、腕のいい店に行こう!!」


「自分で選びますよ!!」


近藤は、沖田を弟というより我が子のように思っている



故に、天才として京に名が知れ渡る前に

身なりを整えることにしたのだ



京の町に詳しくない彼らは、壬生浪士組に宿を提供してくれている

八木に、どこかいい店はないかと尋ねた

土方は、八木に一度、紋付き袴を借りた

その縫製の素晴らしさ

男の土方にもわかるほど



「うちは、中垣呉服店さんしか使わないんだけど…
今は、どうなんだろうねぇ」



「代替わりでもしたのか?」



「いや、跡取りが笑わなくなったんで
代替わりをしなくなったんだ」







土方と沖田は、顔を見合わせた







「詳しく知らないんだ…
その跡取り息子が、急に働かなくなり
跡取りを放棄したから、5歳の弟が跡取りになったんだがね…
あんなにいい腕してたのになぁ
いや、もったいない!!」






とにもかくにも


その中垣呉服に行くことにした












< 2 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop