笑う門には福来たる!!
縁は異なもの味なもの
「え?土方さんって、んな趣味あんのか」

意外だと驚くのは、誠十郎


「梅の花 一輪咲いても 梅は梅」


土方の句を読み上げたのは、沖田



「総司~/////ごら!!やめろ!!」


慌てて止めるのは、土方



女であることを打ち明けてから、初めて屯所に来た

もちろん、繕い物がたまりにたまり

女中だけでは手に負えないからだ


肩を震わせ、二人に背を向ける


「笑いたきゃ、笑え!!」


真っ赤に照れながら、誠十郎に言う土方

そんな土方を見て

「俳句じゃなくて、土方さんが照れてるのが意外すぎて ふふっ いつも余裕なのにね?」

「誠十郎、もう一つ読もうか!?」

「やめろ!!」



桜が満開になった

最近、少しだけ笑えるようになった


本人は、ものすごく笑っているつもり


だから、二人は誠十郎が笑うと


嬉しくて、もっとちゃんと笑えるように



ちゅっ




「わぁ~ /////
男にもすんのか!!!」


今度は、誠十郎が照れる番


「え?前から男だと思ってたけど?」

「俺もだぞ
女だったらいいのにって思ってたけどな」


「誠十郎の時は、やめろ!!」

「なんで?元に戻るためだよ?」

「おう、そうだぞ!」

「とにかく!!ダメ!!」


珍しく


「イテッ」


針で手を刺した


勢いがよかったらしく、血が出る


パクッ


//////


「ひゃああ!!!何やって…!!」

「血が出たら、姉貴はこうしてたぞ?」

「それ、自分でだろ!?馬鹿か!
ペッしろ!!はやく!!」


バシバシと土方を叩く


「誠十郎、土方さんは、お姉さんに育てられたからね
こういうこと、よくあるから
覚悟してないとね
土方さんの嫁になると、大変だよ!?」

「/////嫁とか…馬鹿!馬鹿総司!!」

照れて、沖田を叩く


「え?嫁に来るんだろ?」


「//////」


「大丈夫?」


真っ赤になって、固まる誠十郎の顔を覗く


「////近いって!!総司!!大丈夫!!」

「土方さんも大変ですね」


初すぎる誠十郎と、女の扱いに慣れてる

土方



よく、こんな組み合わせが恋仲になったもんだと、沖田が二人を見る


「お似合いですよ」

「「 /////////// 」」バシーーーン


思った事を言ったのに、照れた二人から

叩かれる


〝似た者同士か〟


と、気づいた沖田だった




< 49 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop