王子な秘書とシンデレラな御曹司
「ごめん。さっちゃん」
「急にどうしたの?」
「私、さっちゃんが去年『子供デキたかもしれない』って相談された時、ひどい事言った」
「どっからそんな話になるのよ!」
「『避妊できない男とエッチすな』って言ったよ私」
「やめてよバカ。こんな場所で出す言葉か?鼻からパスタ出そう」
「私は優しさがなかった。ごめんね本当にごめん。ひどいよね冷たい言い方だよ」
「ちょっと……泣かないでって、『火垂るの墓』観ても泣かない女がどうしたの?何かあった?」
「あの時ごめん」
「あれは私のカン違いで、雅は私の事を想って言ってくれたでしょ。一緒に一生懸命悩んでくれたし助かったよ。あ……健王子の事でへこんでる?」
「健?」
「同じ課の女の子といい感じなんだって。それでアンタへこんでる?やっぱり健が好きだったの?」
「ちがう」
「何があったの?」
真剣に心配する彼女に「明日の新年会が終わったら話す」って言い、とりあえずそれでお昼は別れる。
納得してなかったみたいだけど
明日
会社の新年会が終わったら
また彼女とツーショットで新年会をして、話を聞いてもらおう。
気持ちが不安定で
涙もろい
妊娠ってヤツでしょうか?