王子な秘書とシンデレラな御曹司
朝から雨の月曜日。
会社行きたくない。
ズル休みしたい。
でも今日の午前中入る重役会議が終わると、すぐにうちの副社長は出張なのて顔を合わせる時間も少ないから大丈夫。
行く前までに片付ける仕事もあるし
ズル休みする暇はない
ズル休みは落ちついてから……じゃなくて。
気持ちを切り替えて仕事しよう。
気まずさとか
嫌な気持ちとか不機嫌って
感染力が強くて移ってしまうからね。
「おはようございます」
堂々と部屋に入ると
副社長は顔を上げた。
土曜日は何もなかった
キス寸前はなかった話。
言葉には出さずども
そんな空気が悶々と流れてる。
「おはようございます」
「出張のご準備は?」
「できてます」
「朝の会議のご準備は?」
「はい。大丈夫です」
そう大丈夫。
いつものふたり
いつもの私達。
上品なチャコールグレーのスーツがお似合いだ。
土曜日のような
ボサボサ髪の大学生の姿も可愛かったけど……じゃなくて、仕事仕事!
副社長が「早いけど行って来ます」って会議室に向かってから、私はパソコンを立ち上げると
海外に飛ばされた死神常務からメールが届いていた。
死のメールか?
頬骨と目の飛び出た顔が浮かんでくる。
怖いよぅ。
開いてみると
副社長のお見合いの件が書いてある。