お姫様はメイド服!?
「あたし…」

カグヤは,急いで思い出す。

「あたし…ランシャーさんに,酷い事した…」

涙がまた頬を流れる。

でも,嫌だったの…
喧嘩なんて嫌だった。
どうしても,止めて欲しかった…

カグヤは,ベッドから降りると,部屋を出た。

あたし,一日中寝てたんだ…

明るい外を見ながら,色んな事を考える。

そして,一つのドアの前に立った。

軽くノックをする。

「レオン?あたし…」

その時,勢いよくドアが開いた。

「姫…俺…」

力強いレオンの腕が,カグヤをギュッと抱き締める。

「すいませんでした…」

初めて聞く,弱々しい声に,カグヤは戸惑った。

「あたしこそ,ごめんなさい…。」

カグヤがそう言うと,レオンは体を離した。

「お体は大丈夫ですか?
痛い所とかは??」

心配そうなレオンの目。
カグヤは,微笑んで首を振った。

「大丈夫よ。」

レオンは,良かった…ともう一度抱き締めた。
< 52 / 240 >

この作品をシェア

pagetop