お姫様はメイド服!?
「姫…俺は,お世話係失格です。」

「え?」

「勝手を言いますが,俺,お世話係から外れます。」

そう言いながら,レオンは体を離した。
カグヤは,レオンの顔を見上げる。

「もうすぐ朝食の時間ですね…
後で,ドランが迎えに行くと思います。」

カグヤは泣きそうになった。

「それでは,また後で…」

パタンと閉まるドアを,いつまでも見つめていた。

レオンの笑顔を思いだす。
目を細めて,口端を上げる。
その笑い方が,カグヤは好きだった。
しかし,今のレオンの笑顔は…
目を無理矢理閉じ,口も引きつっている。
悲しそうに垂れた眉毛。

そんなの…レオンじゃない…

カグヤは,涙を堪え,部屋へと戻った。

あたしには…
やらなきゃいけない事がある…。

ギュッと,拳を握った。
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