お姫様はメイド服!?
そこには,倒れているレオンと,大きくはがされた土が撒き散っていた。

「失敗ね…。
その思い出は,いい所までいったんだけど,まだ足りなかったようね…」

カグヤは,ラビーの言葉を聞き終わらない内に,レオンの所へ走った。

「レオン!ごめんなさい…。あたし,まだコントロールできなくて…」

泣きそうになるカグヤに,笑いかけるレオン。

「俺は,大丈夫ですから,特訓を続けてください。」

起き上がりながら,レオンはそう言った。

「でも…,また当たったら…」

「大丈夫です。
今のは,少しよそ見していたので,避けられませんでした。
やっぱり,よそ見はだめですね…」

クスクス笑うレオンに,ホッとするカグヤ。

「良かった…」

カグヤは立ち上がると,ラビーの元へ戻った。


大切な思い出…
それは…
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